せかい

何者でもない私から、何者でもないあなたに向けて

息が止まる瞬間

きらびやかな世界が、一瞬で闇にかわる

はっと息をのむ

 

嘘のような輝きをはなつ人がわたしのすぐ横に現れる

 

息がとまる

 

ずっとみてみたかった景色

 

人が発光する様をはじめてみた

 

本当に存在するのか?と思っていたひとたちが目の前に現れる

彼らの声が、足が、腕が、汗が、しっかりと存在していることを目に焼き付ける

 

こんな場所に来れるなんて、思ってもみなかった

こんな気持ちになる人がくるなら、はやくきてほしかった

何をいっても、軽い言葉になる

最高、夢見たい、しんでもいい

 

絶対にこのわたしの目の前に広がる景色を忘れたくないと、

なんどもなんども自分に言い聞かせた

 

夢のような景色

でも夢じゃない

 

偶然が必然を呼んで、わたしの足をここに連れてきたんだ

すべてのことに意味があるのだとしたら、ここにくるまでにも意味があって

ここにきて、これからの私にも意味がある

 

一生忘れない

 

3月16日